
自分のかたちについて
子どもの生まれ持った「かたち」(個性)を知って、それを伸ばし尊重していこう。
大人も、自分のもともとの「かたち」(個性)、そして生きる中で身につけた価値観や考えによって変化した今の「かたち」を知って、これからも変化していく自分の「かたち」を楽しみ、愛していこう。
そして親と子がそれぞれ一人の人間として、対等に信頼しあってあたたかな関係を築いていこう。それが「自分のかたち」のコンセプトです。
その考えのもと、親子のあたたかな関係づくりを目指し、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士によってはじめられた「親業」というコミュニケーションプログラムを提供しています。
親業は「聞く」「話す」「対立を解く」の三つを柱にしたコミュニケーションプログラムです。
子どもも親もそれぞれが独自の存在として、自分なりの欲求や考えを持っています。
「子どもだから」「親だから」という役割ではなく、ひとりひとりが違った人間として互いを認め、自分も相手も大切にしながら正直に率直に自己表現していくことで本当の信頼関係を築いていきます。
子どもが困った時、悩んだときは、子どもの気持ちをありのままに聞き、受けとめるコミュニケーションが必要です。自分をありのままに受けとめてもらえる安堵感は、何にも代え難いものです。親の愛情が伝わります。ありのままに聞き、受けとめてもらえる経験(=愛される経験)があるからこそ、子どもは安心して自分で考え、進んで行く力を育てていくことができるのです。
また、親にも感情があります。腹が立つこともあれば、悩み迷い落ち込むこともあります。親も感情を持つひとりの人間であることを認め、気持ちを率直に伝えいていくことが必要です。それは自分を大切にすることでもあり、相手を大切にすることにも繋がります。率直な親の姿を見て、子どもは自分の気持ちを表現することを学び、自分の行動が相手に影響していくことを学んでいくのです。
あたたかな親子関係、人間関係を築くために、「自分のかたち」は自分も相手も大切にするコミュニケーションが必要だと考えています。

親業インストラクター
芹澤 芳美
1979年生まれ。男の子3人の母です。
「子どもがかわいい、愛おしい」と思う一方で、「つらい、しんどい、苦しい」がいつもありました。それが何故なのか分からずイライラしては子どもにきつく当たって落ち込んだり、人からどう思われているか気にしては右往左往したり・・・。子育てがしんどく、どうにかしたいけど、どうしていいかわからい。そんな時「親業」に出会いました。
その時その時、自分の気持ちをしっかり捉えていく。そして率直に表現する。続けるうちに、自分の気持ちがだんだん明瞭になっていき、だんだん自分を好きになっていきました。気づけば、子どもにイライラすることはほとんどなくなり、子どもへの愛おしさが増していました。
また同時に、子どもの気持ちをそのまま聞き、受けとめることの大切さを知りました。自分をありのままに受けとめてもらえる安堵感は、何にも代え難いものです。子どもがどんどん伸びやかになっていくのを感じました。受けとめてもらえる安堵感は、子どもの自己受容感を育み、先に進んでいく力に繋がるのだと実感します。 子どもは自分で考え、進んで行く力を持っています。
生きていたら、悩みが全くなくなるということはありません。けれど、「何かあってもきっと大丈夫!」と思える芯ができていきます。
子どもと親が共に成長し、互いにひとりの人間としてあたたかな関係を作っていける、そんな実践的コミュニケーション「親業」を一緒に学んでみませんか?